仲仕(なかし:荷を運ぶ人)の港湾荷役慣用語集
仲仕慣用語 あ
あし | 荷役に従事する労働者や、荷役道具の運搬・連絡用に使用する船、いわゆる通船をいう。このほか、交通機関・本船・はしけの「きっ水」をさす場合もある。足船ともいう。 |
あたま | 労働者の員数、あたま数 |
アッパテン | 艙内の3階に属する部分、上の中甲板 |
{あも」に重ね」・「あも」に入れ | 貨物を鏡餅のように積み重ねること |
あらける | 間隔をあけること、離すこと。 |
あるかせる | 箱物等を、よちよち歩くようにして運ぶこと。 |
アンログサイド | 「船側」とか、バースに「横付け」にする意味に用いられる。 |
あんこ | 日雇労働者 |
アンダーフック | フックとは、船積みまたは陸揚げの際に貨物を吊り上げる揚貨装置・クレーン等の先のつりかぎのことで、荷主と船会社との間の貨物に対する管理責任の分解点として用いられる。 |
アンローダー | 埠頭で、船艙からばら荷を陸揚げし、上屋または貯留場への運搬、貯留場の整理等に使われるクレーンをいう。ばら荷は、一般にアンローダーのグラブバケットで橋げたを通るコンベヤに移され、貯留場から直接貨車等に送り込まれる。逆にばら荷を貯留場から船内に積み込む場合は、ローダーという荷役機械が使われる。 |
あもはい | 交互にかみ合わせないで真直ぐに積みつけた「はい」 |
あゆみ(歩み) | 渡り板、歩み板 |
あかいた(赤板) | 本船と艀(はしけ)との昇降専用の板、昇降板 |
仲仕慣用語 い
筏(いかだ)運送事業(港湾運送事業法第2条第1項第5号) |
港湾若しくは指定区間におけるいかだに組んでする木材の運送又は港湾においてする、いかだに組んで運送された木材若しくは船舶若しくははしけにより運送された木材の水面貯木場への搬入、いかだに組んで運送されるべき木材若しくは船舶若しくははしけにより運送されるべき木材の水面貯木場からの搬出若しくはこれらの木材の水面貯木場における荷さばき若しくは保管の事業をいう |
一般港湾運送事業(港湾運送事業法第2条第1項第1号) |
荷主又は船舶運航事業者の委託を受け、船舶により運送された貨物の港湾における船舶からの受取若しくは荷主への引渡し若しくは荷主からの受取にあわせてこれらの行為に先行し又は後続する港湾荷役業(船内荷役業、沿岸荷役業)、はしけ運送事業、いかだ運送事業の行為を一貫として行う行為の事業をいう |
いかだホコ | 主に原木を一本づりにするときに用いるもので、つり荷を水面におろしてワイヤーロープがゆるんだ時に、たやすくフックが外れるように出来ている。原木用いかだホコともいう。関東地方ではいかだスリングともいう。 |
いたもっこ(板もっこ) | ネットスリング(網もっこ)の中に敷いて使用する板をいう。(カートン物等を荷崩れ又は損傷させないようにしようする盆状の板)「おぼん」ともいう。 |
仲仕慣用語 う
ウイング | 船艙(せんそう)又は下甲板の舷側に接する部分をいう。 |
ウインチ | 揚貨装置を構成する重要な機械で、荷の巻上げ、巻下げ用(カーゴワイヤ)、ブームの起状用(トッピングリフトワイヤ)のほか、ブームの旋回用(振回しガイ)の各ワイヤーロープを巻き伸ばしするために用いる。構造はワイヤーロープを巻く円筒のドラムとこれを回す動力部分と制動装置部分からできている。原動機の種類により、蒸気ウインチ・電気ウインチ(電動ウインチ)・内燃機関駆動ウインチ(ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン)・油圧駆動ウインチ(油圧モーターウインチ)に大別される。 |
ウインチマン | ウインチを運転する者。揚貨装置運転士 |
浮きクレーン | フローチングクレーン。箱船(ポンツーン)上に各種型式のジブクレーンや、引き込みクレーンを装備したもので、河川や港湾内をえい航され、あるいは、自走して随所で荷役できる移動式クレーン |
うけとり | 請負作業。請負給で賃金計算がなされる作業 |
うけや(受屋) | ホッパー等から落としてくる米麦等を袋で受ける作業をする者 |
うわや(上屋) | 貨物船や艀から陸揚げした貨物又はこれから船積みをする貨物を一時的に置く倉庫をいう。岸壁に沿って建てられている倉庫は、大体上屋である。 |
うわめ(上目) | 規定の量目を超えた分量をいう、出目ともいう。 |
仲仕慣用語 え
エージェント(代理店) | 本船が港に停泊中、その本船に必要な仕事の仲介をする代理業者をいう。貿易港には各船会社とも得意先の代理店があり、入出港に必要な事務を代行している。船舶運航者(船会社)の委託を受けて積み地、揚げ地に於ける入出港手続きを行う業者はオペレーターズ・エーゼント、傭船者の委託を受けて荷役手配を行う業者はチャータラーズ・エージェントという。また、ランディング・エージェントは陸揚げ専門の代理店のことで、船会社の委託を受けてステベ業者に陸揚げ荷役を下請けさせている。シッピング・エージェントは船積み代理業者で、船会社の委託を受けてステベに下請けさせ船積みに関する一切の業務を行っている。 |
エプロン | けい船岸壁と上屋との空間で、ここに荷役機械を配し、貨物の仮置き、荷捌きを行う場所である。一般にその幅員は12~15メートルであるが、最近は荷役機械の大型化にともない20メートル以上のものが増えている |
沿岸荷役業(港湾運送事業法第2条第1項第4号) |
港湾においてする船舶若しくははしけにより運送された貨物の上屋その他荷捌き場(水面貯木場を除く。以下「荷捌き場」という)への搬入、船舶若しくははしけにより運送されるべき貨物の荷捌き場からの搬出、これらの貨物の荷捌き場における荷捌き若しくは保管又は貨物の船舶(総トン数500トン未満のものに限る。)若しくははしけからの取卸し若しくは船舶若しくははしけへの積込み(貨物の船舶からの取卸し又は船舶への積込みにあたっては、当該船舶が岸壁、桟橋又は物揚場に係留され、かつ、当該船舶の揚貨装置を使用しないで行う場合に限る。)の事業をいう。 |
えび(海老) | えび型のはい付け機。クレーンのジブ部分にあたるもので、ウインチを併用してはい付けに使用する。水平引込式クレーンもその形が海老に似ているので「えび」と称する。 |
仲仕慣用語 お
沖荷役 | ここで言う沖とは、一般に用いられる港外を意味するものでなく、岸壁から離れた港内の水域を意味する。沖荷役は桟橋やけい船岸壁に接岸せず泊地等に停泊する本船にはしけから貨物を積込み、またはしけ取りをすることを言う。 |
沖まち | 船混み、検疫その他の事情から、本船が港内に入港することができないとき港外に停泊して入港の機会を待つこと。埠頭に係留すべき本船が、先船が埠頭から離れてバースの空くまで港の中で待機することも沖まちと呼ぶ。滞船あるいはアンカー待ち、バース待ちとも言われる。 |
おがませる | 貨物を掌を合わせるようにして詰め込むこと |
乙仲 | 乙種海運仲立業の略称。船会社と荷主との間に立って、荷主のために船積み業務や通関業務を仲介する営業者をいう。港湾運送事業法、乙仲は、荷主の委託に基ずいて、個品運送契約貨物(定期船貨物)に係る業務に限るとの限定を附されている一般港湾運送事業者である |
おとしこみ | 艙口の直下部分をいう。おとし口 |
と | 船舶の最後尾。多くの場合最後尾の船艙をいう |
おにもっこ | 鉱石やスクラップ等の荷役に使用するスリングを指す。主要部分がワイヤーロープで製作されている「もっこ」のこと。荷を乗せる部分には、隙間なく麻ロープを差し込んでいる。 |
おぼん | 縄もっこと中に敷いて使用する板、板もっこのこと |
おもちゃする | スリングを掛けるため荷の端を持ち上げること。端巻き、板づりともいう。 |
おもて(艏) | 船首の部分をいう、船首側を指す |
おらえる | 押える。止める。 |
オルタイ | カーゴワイヤー等をすべて均等に張ること |
オールナイ | 徹夜勤務 |
オーネン | 船艙のテント。ハッチテント。艀でも使われている・ |
仲仕慣用語 か
ガイ | 揚貨装置・デリック等の支えロープ、張りロープ等巻上げロープ以外のロープをいう。ガイテークル、プリペンタガイ、スクーナガイ、スリュイングガイ等がある。 |
がい(外) | ほんけに対する胘側に張り出したブームをいう |
かさ | 積上げた「はい」の段数。高さ |
かた(肩) | 貨物を肩にかついで運ぶ作業をいう。(「かたこい」ともいうが大阪では使われない) |
かに | 綿花をつり上げるときに、荷をつかむ荷役道具をいう。フックをはさみ状に組んだもの |
かみかみ | 所定の休憩を充分にとらず、食事が終わったらすぐ作業を継続すること |
かわれ | 巻上げ、あるいは巻き卸しの際に、荷の直下又は危険な箇所から退避すること |
かわす・かわせ | 物の位置を変えること |
かるびょう | 乱俵又は乱袋のため規定の重量のない俵又は袋のこと |
かんかん(看貫) | 貨物の重量をはかる作業 |
かんかんや | 検量業者 |
鑑定事業(港湾運送事業法第2条第1項第7号) |
船積貨物の積み付けに関する証明、調査及び鑑定の事業をいう |
かんざし | スリングの横張り棒。パレットスリングの意にも使用することがある |
ガントリー・クレーン | コンテナ荷役用のクレーン。高さは65メートル以上に達するものもあり、岸壁に沿ったレール上を移動する |
仲仕慣用語 き
きどる | 箱者等の角を利用して回しながら運ぶことをいう |
ギャング | 船内荷役を行う作業班のことをいう。デッキマン(船内作業主任者)が長となり、ウインチマント1~3名、作業員4~15名程度で構成される |
ギャングだて | 作業班を編成し作業を割当てることをいう |
ギャングウエイ | 舷門のあゆみ。タラップ |
キャンパス・スリング | 布製のもっこ |
きらい・きらう | 作業上邪魔になる貨物を移動させること |
きりづみ | 平らに並べず区画ごとに区切って積むこと。一直線に上まで積むこと |
キリップ | コロップせんの意味で蒸気ウインチのストップバルブ、スチームバルブのこと |
キリン | ジブクレーン |
仲仕慣用語 く
クイック・ディスパッチ(本船速発) | 入港後、滞船することなく、短時間に荷役をすませて出向すること。岸壁の優先、専用使用やフェリー、コンテナなど輸送革新の導入は、クイック・ディスパッチを可能にして滞船費用等の輸送費を節減することが一つの目的である。また港湾管理上は、回転率の向上によって施設の効率的利用がはかれるという利点がある |
くちすう(口数) | ギャング単位の作業場所の数をいう |
グロス | 風袋と物の総量をいう |
くちだか(口高) | 貨物一口の個数 |
くらうつし(庫移し) | 同一倉庫群内において、一つの倉庫から他の倉庫に荷物を入れ替える荷役をいう |
くんじょう | 臭化メチル、青酸ガス、ホルムアルデヒド等を使用して輸入植物、穀物、野菜類、果実類、木材、動物の羽毛等に付着している害虫等を駆除すること |
仲仕慣用語 け
けりこみ | 貨車を駅構内から倉庫側線に送り込み、あるいは倉庫の戸前につけること |
ケース | 木箱 |
けんかまき(けんか巻き) | デリックブーム2基を一組として貨物を吊り上げ水平に移動させる荷役方法の一つ |
けんすう(検数) | 数を調べること。個数を数え、それをそのとおり的確に理解できる文言で記録すること。本船等で検数する場合は、ドックサイド及びシップサイドに分かれて行われる。 |
検数事業(港湾運送事業法第2条第1項第6号) |
船積貨物積込又は陸揚げを行うに際してするその貨物の個数計算又は受渡の証明を行う事業をいう |
けんすうにん(検数人) | 船積みするとき又は陸揚げしたとき、貨物数を計算する人又は受渡の証明(数量証明の発行)に従事する者をいう |
検量事業(港湾運送事業法第2条第1項第3号) |
船積貨物の積込又は陸揚を行うに際してするその貨物の容積又は重量の計算又は証明を行う事業をいう |
けんりょうにん(検量人) | 船積みするとき又は陸揚したとき、貨物の重量や容積の計算する者又は受渡の証明に従事する者をいう |
げんぱく | 現場交替勤務 |
仲仕慣用語 こ
こば | 箱物等のかど。「さんこば」ともいう。リン木の幅 |
ゴーヘー | ひーほーより速度を増して巻上げる。 |
コンテナ | 貨物輸送用に使用する貨物を収納する容器をいう。梱包費の節約、荷役能率の向上、水陸一貫輸送等の利点がある。容器の大きさは国際海場コンテナ規格により定められている |
コンテナ・ターミナル | コンテナ・ターミナルは、コンテナの海陸一貫輸送における接合点であり、積替え、梱包作業の為必要な作業施設(フレート。ステーション、コンテナヤード、マーシャリングヤード、ガントリークレーンなど)とこれらを操作するコントロール・タワーからなる |
コンテナ・フレート・ステーション | コンテナ1個を満たすに足らない小口貨物をコンテナに詰めたり、コンテナから取り出したりする作業を行う場所。現在の運賃同盟のコンテナ。ルールでは、コンテナ・ヤードに隣接するところに設けると規定されている。 |
コンテナ輸送 | 貨物をコンテナに詰め、コンテナ単位のユニットにして輸送する方式をさす。コンテナ輸送は荷役を機械化することによって荷役時間を短縮するほか荷役費を軽減し、荷痛みを防止するため近年急速に発達したもので、海陸一貫輸送に威力を発揮する。貨物のコンテナ化はコンテナリゼーションという言葉で総称されている。 |
コンテナ・ヤード | マーシャリング・ヤードの背後に位置し、コンテナ船荷役が円滑に行われるようにすべての準備を整えるところで、仕向地別、重量別等に迅速に荷役ができるよう、コンテナが配置される。マーシャリング・ヤードとあわせてコンテナ・ヤードと呼ばれる場合もある |
仲仕慣用語 さ
さい | 立方尺 |
サイロ | 穀物・飼料・セメント等のバラ荷をばらのまま貯蔵する倉庫でピンともいう。その構造はハチの巣のように多数の縦孔が集合してできている。一般に大量の特定貨物を扱う専門埠頭の背後に設けられることが多い |
サイド | ウイングと同じ意味に使う。船艙又は下甲板の舷側に接する部分。オンデッキの両舷をも指す。 |
さし | 荷の破損のこと |
さしまい(刺し米) | 見本として米刺しで抜き取った米 |
さつま | ロープのスプライス |
サーベイヤ | 鑑定の作用等を行う検査員 |
さんこぶ・さんこば | 荷物の角のこと |
仲仕慣用語 し
しかん(試貫) | 荷物の一部を看貫にかけること |
しき(敷) | 甲板の表面をいうが、多くは船底をさす。 |
シー・バース | 陸岸から離れた沖に位置するブイ、ドルフィン等のけい留施設を意味し、けい留施設で荷役された貨物は、直接パイプ等により陸側に輸送される。シー。バースはパイプ輸送が可能である油類、液化ガス等を運ぶ船舶の専用船化と大型化に対応した輸送施設の合理化であり、浚渫工事等大規模な港湾工事を不用にする点で経済上大きなメリットがある。また、パイプ輸送をすることで港湾災害などに対しても安全が確保できる。 |
シッパー(荷主) | 船積み貨物の荷送人のことで、通常貿易業者を指す。雑貨輸送を目的とする海上運送契約は海運業者とシッパーとの間で結ばれる。 |
シップ・サイド | 停泊本船の「船舶がわ」を意味し、「埠頭がわ」のドック・サイドの対語である。 |
シフト | 本船が湊に到着し、最初に停泊した場所から、バースに移転すること。荷ぐり。荷を移す。 |
シャコ | シャックル |
ジャコップ | なわばしご。本船と艀、又は小型船舶とを昇降するなわばしご |
じゃみ。じゃむ。 | ワイヤー等がからまって、荷等にくいこむこと |
ジャンボ | ヘビーデリック |
ジャバラ | 船艙の内板。横スパーリングのこと。サイドスパーリングともいう |
ショーリング。ショアリング | 船積荷役にあたり、柱、板等によって積載する場所の区画、荷の固定等をする作業をいう。 |
ジョレン | 蒸気ウインチのシリンダー内にたまる蒸りゅう水をいう |
じょりき(助力) | 袋物荷役の際、袋物の荷痛みを少なくするため考案された手かぎで、2爪又は3爪のもの。3爪のものの一種に東神助力というものがある 略して「とうしん」という |
シュート | 動力利用の滑り台式の荷役装置。スパイラルシュートとストレートシュートとがある。移動させること |
しわけ(仕訳) | 一定の外観基準に基づいて貨物を区分する作業をいう。 |
シングルガイ | 補助ガイ。プリペンタガイ。揚貨装置のけんか巻段取りに使用するガイで、ブームヘッドに動く水平分力を止める働きをする。 |
仲仕慣用語 す
すぎばい(杉ばい) | ピラミッド型に積み重ねたはい |
スタンチ、スタンション | 船艙内の支柱。材木運搬船の舷側の支柱 |
スタンバイ | 段取り作業 |
スタッカー | 倉庫内で直立したガイドレールに沿った水平の荷物台が上下して貨物を高所に持ち上げ積み重ねる 積付機。自由に移動できる。スタッキング・マシンともいう。 |
ステベ。ステベドア | 船内荷役業者。大阪では、船内荷役請負業者をいう。 |
ストラドルキャリヤー | コンテナを仕向地別に配置したり、コンテナの揚卸し後、積込のためにヤード内でコンテナを移動させる運搬車をいう。最高時速24キロメートル程度で、ヤード内に配置された1~3段積コンテナをまたいで(ストラドル)運搬することからこの名称がつけられた。 |
スパーリング | 船側内張板。ジャバラ |
スライキ。スライク | 荷を下げる、カーゴワイヤを巻下げ、伸ばす |
スリング。スレギ | 玉掛け用各種ロープ、チェーン等玉掛け用具の総称 |
スキッド | 移動、運搬の便をはかった荷重台をいう。木製または金属製の平台で四隅に低い脚があり、下面の隙間にフォークリフトのフォークを差込み、荷物をのせたまま運搬できる。二脚、四脚、小車輪としたものもある。パレットに似て下面のないもの |
スタッカークレーン。スタッカー式クレーン | 運転室または運転台が巻上用ワイヤーロープまたは、チェーンによりつられ、かつ、荷の昇降とともに昇降する方式のクレーンをいい、倉庫等のたな積み用として使用される。クレーンとフォークリフトとトラックが一緒になったようなもので、倉庫などの空間利用に作られたものである。 |
仲仕慣用語 せ そ
せいひょう | 正規の量目のある俵、正 |
せどり(瀬取り)。せどる(瀬取る) | 船脚を軽くするための沖での揚げ荷。船と船の間の荷の積換え作業。 |
せんそう(船艙) | 船舶の荷物を積む部分(部屋)をいう。ダンブル。ホールド。 |
船内荷役事業(港湾運送事業法第2条第1項第2号) |
港湾においてする船舶への貨物の積込又は船舶からの貨物の取卸の行為を行う事業をいう。 |
専用船 | 近年の輸送革新の一環として、輸送費の節減、荷役の機械等の要請に応えて出現した特定の貨物を専門的に輸送すろ船舶で、鉄鉱石専門船、自動車専用線、木材専用線などがあり、タンカーやコンテナ船も専用線の一つである。、 |
専用バース | 民有のけい船施設(民有バース)のことで公共バースに対する言葉。専用バースで取扱われる貨物は統計上専用貨物と呼ばれる。 |
そうあげ(総揚げ)。そうづみ(総積み) | 個品運送契約貨物について通常行われる揚荷方法。船積み貨物のうち、仕向港が同一の貨物を、船会社の手で全部一括して陸揚げすることを言う。異なる荷主に属する多種多様な貨物を限られた停泊時間に迅速に荷揚げするための制度である。船積みの場合総積みという。 |
そうかん(総貫) | 一口の貨物全量を看貫すること。 |
そろばん(算盤) | 算盤型のローラーコンベヤー |
仲仕慣用語 た
タグ・ボート | 大型船舶(一般に3,000トン以上)の航行を補助し、またブイへの係留や接岸の手助けを行うことを目的とする役務提供の小型船。曵船といわれる。一つのブイに係留する場合は、通常タグボートを用いないが夜間とか荒天の際は使用することが多い。二つのブイや岸壁に係留する場合は、たいていタグボートを使用する。 |
タッパ | 高さ |
ダブルガイ | テークルでできているガイ。メインガイ。本ガイ。ガイテークル。 |
たま。たまこ。 | ストロップワイヤー |
タラップ | 船艙内等で昇降するはしご。ホールド・ラダー |
だばい | 特に一定の基本型を用いず任意に積み重ねたはい |
タリー・マン(検数人) | 船積み貨物の積込みや、陸揚げのときにその貨物の個数の計算をしたり、または受渡の証明をする者を言う。チェッカーとも呼ばれる。 |
ダリキ | デリックブーム |
タンキ | タンク。主としてディーブタンクをいう。 |
だんどり(段取り) | 作業の準備。計画を立てること。 |
ダンブル・ダンブロ | 船艙底。船艙。 |
ダンネージ | 荷敷きのこと。本船が多種多様の貨物を積んで安全航海を続け、貨物にも船体にも船艙にも損傷を与えないよう上下、左右貨物相互の接触、圧迫、摩擦をふせぎ、貨物を安全に保護するため使用される。荷敷き用品には、板、布、竹、紙等が使われている。 |
仲仕慣用語 ち つ
ぢ(地) | はいの最下層の一段をいう。 |
ぢかた | 本船舷側外の直下。陸地の方。 |
ぢどり(地取り) | はい付けの基礎となる最下段の段取りのこと |
ちゃぶ | 食事 |
ちゃばら | 船側内張り板。サイド・スパーリング |
ちゃんちゃら | フックのついているスリング。包装資材の帯鉄や、針金にフックをひっかけてつる作業方法 |
ちょいすらいく | 一寸巻下げること |
ちょいひーほー | 一寸巻上げること |
ちょいだし | 船艙内の奥から手送りのようにして荷を運び出すこと |
チン | チェーン |
つかみ | ばら物用のグラブバケット |
つら | 表面。荷をそろえる。 |
仲仕慣用語 て
て | 作業員。部下。 |
テア | ふう袋 |
テークル | クレーンの先端の滑車のこと。船側と同様、荷主と船社の間の貨物管理責任の分岐点として用いられる。 |
でっこ | ねこ車(木で作った二輪車イメージは一輪車)等に載せた荷を目標場所へ突落すること。 |
でっこー | 速度を増して巻き下ろすこと。 |
デマレージ | 滞船料。貨車留置料。日数超過割増金 |
デッキマン | デッキ上で揚貨装置運転士に対し、合図をしている者。関西では船内作業主任者をいう。 |
てん | はいの最上層 |
でんかけ。てんづけ | 一番最初の意。 |
テケツ | 手配掲示板にかける名札のことをいう |
てんちがえし(天地返し) | 貨物を上下または表裏にひっくり返すこと。 |
でんぞう | はいの最上層が過不足なくそろっていること |
てんぴん | 多くは自動車用スリングを指すが、かんざしとも混用される |
テンプラ | 一時しのぎ。ごまかしの意にも用いられる。 |
てんばだか(天端高) | 天端とは、構造物(防波堤、防潮堤、護岸等)の上面を指し、天端高は、基準水面から天端までの高さをいう。 |
仲仕慣用語 と
どうこ | 軸路。シャフトトンネル |
どうしん | 袋物等の破れを少なくするため考案された手かぎで二爪、三爪のもの。じょりき。 |
ドッグサイド | 埠頭(ドック)にけい留されている本船からみて、埠頭側をドックサイトと呼び、本船側をシップサイトと呼ぶ。 |
トッパ | ストッパ。カーゴワイヤー等を押える留具類の総称 |
とも(舟尾) | 船またはボートの後尾をいう。フェリーなどが後尾を岸壁につけることを「ともづけ」という |
トランバー(不定期船) | 不定期船は、荷動きに応じて大量の貨物を満載して、転々とその航路を移動して諸侯を回る。穀物、木材、鉱石、石油などの満載可能な容積重量の大きい貨物や青果物などの出回りの変動の激しい貨物は、通常不定期船を傭船して輸送する。雑貨を積載して特定航路を反復運航するライナー(定期船)の対語。 |
とりきり(取り切り) | 一つのはいを全部とり終わること。出切りともいう。船艙内の荷を揚げきること。 |
とりくち(取口) | 倉庫等にはい付けされた貨物を出庫する際、最初に手をつける場所をいう。 |
トン | イギリス慣用の2,240ポンドを1トンとする重トン、アメリカ慣用の2,000ポンドを1トンとする経トン、フランスをはじめ欧州大陸で慣用の1,000キロの2,204ポンドを1トンとするメートル・トンの3種がある。船舶のトンには、総トン、重量トン、純トン、排水トン、容積トンなど種々あり、船の種類や目的によって使いわけをしている。 |
とんこばい | 細長い形状の荷を縦に積み重ねたはい。 |
どば(土場) | 木材、石材等貨物を野積みする場所 |
とんぼ | 箱物、袋物等の荷をひっくりかえすこと。 |
仲仕慣用語 な行
ながえ | 一本爪又は二本爪の手かぎの柄の長いもの |
なかま | 常雇労働者。在籍労働者。 |
ならし | 貨物を平らに積んでいくこと。 |
にご(荷粉) | 荷こぼれの品 |
にすがた(荷姿) | 荷物の外装の形態 |
にやく(荷役) | 貨物を船に積んだり、おろしたりする作業をいう。荷役は大別して沖荷役と接岸荷役に分けられる |
にずりぎ(荷ずり木) | 保管する貨物の横圧で壁を損傷しないためと、はいの通風のために倉庫壁面から離して取り付ける防護材をいう。 |
ねこ | 手押し二輪車。ねこ車。 |
ねずみがえし | 倉庫の出入口等に取り付けたねずみの侵入防止装置 |
ネット | 風袋ぬき。正味。 |
ノット | 船の速力を表す単位、1ノットは1.852メートルを1時間に走る速力 |
のずみば(野積場) | 重量貨物など荷捌き保管を行う屋外の貨物置場。石炭、砂利、木材、鋼材などの雨露にぬれても差し支えのない貨物を一時又は長期にわたって積み置きする。 |
ノック・ダウン | 車輌等を解体していくつかの箱に分けたもの。輸出先にて組み立てる貨物。 |
のんこ | 手かぎの柄が短いもの |
仲仕慣用語 は
はい | 貨物を一定の方式で積重ねた集団をいう。荷を積重ねる。高さ。各層。 |
はいがえ。はいかえ | 同一倉庫内等ではいを積みかえる作業をいう。 |
はいくずし | 積んでいる荷が崩れてくること。 |
バイキ | でん粉、魚粉等袋詰めになっている貨物。紙袋、ビニール袋、布袋、麻袋がある。袋物 |
はいからかけ。はいからまき。 | ロープスリングの特殊なかけ方。荷の重量で締まる方法。 |
はいつけ | 貨物をはいにするため積重ねる作業 |
はいづら | はいの通路に面した部分の事 |
はいづらをとる | はいづらを整然とそろえること |
はいや | はい付け作業員 |
バイラー | コンベヤーの一種で斜めに貨物を運びはい付け、あるいは貨車積、トラック積等に使用する。 |
パイロット | 水先案内人。出入港船舶を港内路に誘導する者。 |
はぐち(端口) | 切り積みされた荷の端。 |
バケット | クラブバケット。ばら物荷役に、もっこに代わって使用される。 |
はしけ(艀) | 本船が陸岸から離れて停泊している場合、その本船と陸上現場との間で貨物の移動に利用される小船。推進機関を有する自動はしけと、主として他船にえい航される他動はしけとがある。普通はひき船で数隻が一列につながれてえい航されるが、欧米やロシアでは10数隻を一列または数列にならべて後方から押すプッシャー・パージが多い。この方法はひき船に比較して操縦性に優れ、輸送採算上も有利で、わが国でも注目され、瀬戸内等の波の静かな海域で使用されている。 |
はしけ運送事業(港湾運送事業法第2条第1項第3号) |
港湾における貨物の船舶又ははしけによる運送(一定の航路に旅客船(13人以上の旅客定員を有する船舶をいう。)を就航させて人の運送をする事業を営む者が当該航路に就航する当該旅客船により行う貨物の運送その他運輸省令で定めるものを除く)運輸省令で定める港湾と港湾又は場所との間(以下単に「指定区間」という。)における貨物のはしけによる運送又は港湾若しくは指定区間における引船によるはしけ若しくはいかだのえい航の事業をいう。 |
はしけだまり | 多数のはしけを係留しておく場所をいう。 |
バース | 船舶を係留する場所またはそれに必要な埠頭の延長と水深をいう、通常船席とよばれている。荷役をするために船舶が接岸停泊する所定の場所。 |
ハッチ | 船の甲板の昇降口。艙口。 |
ハッチぐち | ハッチコーミング。ハッチウェイ・船艙口 |
ハッチぶた | ハッチカバーの総称。木製ハッチボード。 |
はねかた | 貨物の置場からとって人の肩や看貫台にのせる作業員 |
ばら | 米麦、鉱石類等箱詰や袋詰をせず、ばら状になっている貨物。 |
はりや(針屋) | 袋物貨物の口縫い、破損箇所の補修等の作業をする作業員 |
バルキー・カーゴ(ばら荷) | 包装をせず露出のまま積送する貨物をいう。大量の穀物、鉱石、油類、木材などのように包装のため巨額の費用を要し、減失の心配のない貨物に多い。 |
バルク | ばら物。 |
バルク・キャリア | 貨物運搬船や石炭専用船と異なり、一種類の特定貨物にこだわることなく、広い範囲の貨物を海運市況の変化や荷動きに応じて運航される船で、貨物艙は比重の小さいものを搭載できるように大きくとり、船体強度は鉄鉱石でも積めるよう十分とられている。 |
パレット | 木製は銅製の四角な枠組の荷物台のことで、雑貨をユニット化するために用いる。貨物をパレットに載せて輸送すれば、その積みおろし、荷捌きがフォークリフトなどの荷役機械による機械化が可能になるので荷役のスピード化がはかれる。 |
ばれる | つり荷等がくずれること |
ばらす | はいをくずすこと |
ハンドレール | 舷側の手すり |
バンニング | コンテナニ貨物を詰め込むこと。バン詰めともいう。 |
はんや(半夜) | 昼勤の終了後も、引続き午後8時ごろまで作業をする勤務形態をいう。 |
仲仕慣用語 ひ
ピア(突提岸壁・突出し桟橋) | 海岸線から海洋に向け、直角またはある角度をもって突き出したけい船岸壁をいう。 |
ひきぶね(引舟) | タグボート。はしけ。いかだをえい航する小型動力船をいう。 |
ひこうき | カーゴワイヤーの使用法の一つ。荷を宙づりにして船艙内の奥に送り込み積みつけることをいう。 |
ひこうき巻 | 玉掛け法の一種で飛行機の両翼状に麻袋をしぼり掛けする掛け方をいう。 |
ひっぱりこみ | 比較的重い貨物をスナッチブロック等を使って船艙内の奥に積みつけることをいう。 |
ヒーボー・ヒーボイ | 巻き上げる、ヒーホーともいう。 |
ひなだん | 荷崩れを防ぐため段々に積みつけること。 |
ビルジ | 船舶の機関から運転中に漏出する燃料油や潤滑油を含む廃油が船底にたまったものをいう。わが国では、ビルジは海洋汚染防止法によって無秩序な海域への排出が禁止されている。 |
ビンかけ。ビンつり | ビームスリング |
ビンつめ | ビーム下あるいはビームの間に荷を詰め込むこと。 |
仲仕慣用語 ふ
フアーナ | 煙突 |
ブイ | 係船浮標。港内沖に停泊する船舶をつなぐところ。 |
フォーマン、フォアマン | 船内荷役作業の責任者で、荷主又は船舶側と荷役作業について折衝するほか本船責任、デッキマンを指揮監督する。関東ではスーパーバイザーという。荷役中の船舶のステベ総指揮者ともいうべき人のことである。 |
ふななり | 船首→船尾方向の縦なりの位置。関西地区以外では「ふねなり」という。 |
ふなよこ | 船首→船尾方向に対して横切る方向の位置。関西地区以外では「ふねよこ」という。 |
ふなまわし(船回し) | 艀の運転の監督者。見回り役。関西地区以外では「船差し」ともいう。 |
フライキ | 旗。信号旗。 |
ふりこみ | 荷をふりこんで一定の場所におろす。 |
フリスコ | 4本のブームを使ったけんか巻き段取りをいう。 |
フリボン | フリーブーム。自在ブーム。横振りブーム。分銅をつけ一本のデリックで操作する段取り。 |
フル・コンテナ船 | コンテナ以外の貨物は積載せず、全船艙をコンテナ専用艙にしている船をいう。単にコンテナ船というときはこの専用船を指す。通常、セミ・コンテナ船に対比して用いられる。 |
ブロッコ | 滑車。 |
フローチング | 浮きクレーン。箱船上に各種型式のジブクレーンや引込みクレーンを装備したもので、淀川や港湾内をえい航され、あるいは自走して随所で荷役できる移動式クレーン。 |
仲仕慣用語 へ
ベース・カーゴ | 一般に重量物で大量積込みを常列とする貨物をいう。底荷的な役割を持つのでこの名がある。輸入品では砂糖、鋼石など、輸出品では鋼材などはその適列だある。 |
ベタつみ | 船艙内一面に積むこと。 |
ベールもの | 羊毛、綿花等を圧縮して、ズック、麻布等で包み帯鉄、針金等で荷造りしたもの。 |
ベンドル | 防舷物。 |
仲仕慣用語 ほ
ホイップ | カーゴワイヤーをダブルにして使う段取りで、ガンテークルとホイップとあるが、一般に後者をいう。滑車巻上(ホイップギヤー) |
ホコ | カーゴフック |
ホッパー | 大型のじょうごのこと。米麦等のばら物貨物を袋詰めするための装置。台付箱型で1~数口の流出口をもつものがある。 |
ホールド | 船底。1階 |
ほれ | ばら物の場合作業がやり易いように取ること。 |
ほるな | 平らに取ること。 |
ボロッコ | 滑車 |
ボン | ブーム |
ほんけ | 本船ハッチ上のブーム。荷物をつる側のブーム |
ほんせん(本船) | 船会社の社印や船の乗組員が自分の会社の船を指していう場合、本船と呼ぶ。 |
ボンツール | 木製、鋼製、鉄筋コンクリート製の箱船で浮桟橋の本体となるものである。浮桟橋を構成する直方体の浮箱、箱型のハッチぶた。台ばしけ。 |
ほんぱい | 一定の基準型を用い、その上に同型のものを方向を逆にして積重ね、これを繰り返したはいをいう。 |
仲仕慣用語 ま み
まきしろ(巻代) | カーゴワイヤーのゆとり、つり手。 |
まきだし | 艙口より奥に「もっこ」を置き、その場所から巻上げる方法 |
ましがい | プリペンターガイ |
マーシャリング・ヤード | コンテナ船に船積みするコンテナを整列させておく広大なスペースでありエプロン隣接して配置されることが多い。このマーシャリングヤードを含めてコンテナヤードと称することもある。マーシャリングヤードの面積はコンテナヤードの中で相当な割合を占めており、両者はほとんど一体となっている。 |
またい | 麻袋 |
まとも | 左舷、右舷両側と艙口直下を除いた船艙内のスペース。正面 |
まわりぶね(回り船) | 本船を変わっていく作業 |
マンボ・マンボー | ダンネージ、検数用 |
みずきり。みずあげ。 | 船舶又ははしけから陸揚げすること。またはその作業に使用する機械をさす。 |
みみ | 袋物の四隅を握りをつけた部分 |
仲仕慣用語 め も
めきり(目切) | 看貫した荷を貨物にかきこむこと |
めぎれ | 量目が不足していること |
めくらばい(盲ばい) | 通路から離れたはい、はい面のないはい |
めずみ(目積み) | 荷と荷の間に上段の荷を積むこと |
めべり(目減り) | 量目不足 |
めりけんまき | けんか巻きの一種。通常両舷にブームを張り出した段取りをさす。 |
めんにきる | 箱物、袋物をたがい違いに組み合わせて積むことをいう。 |
もっこ | ロープを網状に編んで四隅にロープをつけ、楊貨装置等のフックにかけるようにしたもの。ナットスリング |
もやい。もやいづな | 船舶が停泊するときに係留させるロープ |
仲仕慣用語 や行
やとい | 日雇労働者 |
やまがくる | 荷崩れする。 |
やわら | スリングと荷の間に入れる緩衝材、あてもの |
ヤンコ | 海上で使用するフォローリングクレーン |
ユニット・ロード・システム | 色々な形の貨物を扱うのをやめて、一定の大きさの容器に入れ、それに適した荷役機械を配置することは荷役の速度を著しく高める。このように貨物の外形をまとめることを輸送のユニット化といい、そおうした輸送方法を全体としてユニット・ロード・システムという。コンテナやパレット・システムがこれにあたる。 |
よこもち(横持ち) | 船内作業等に入る前の段階で貨物をフォークリフトやトラックで目的の場所まで運搬すること。入出庫役に付随した一定距離以上の商運搬をいう。 |
仲仕慣用語 ら行
ライシン | ラッシング。船積みした貨物の動揺を防ぐためロープ等で固縛する作業 |
ライナー(定期船) | 定期航路に就航している船のことで多数の荷主と個々に運送契約を結んで、主として雑貨を迅速、確実、定期的に運送することを特徴とする。 |
リフト・オン・リフト・オフ | コンテナの荷役方式を示す慣用語。LO・LOシステムともいう。船上あるいは岸壁のクレーンにより、水平方向の位置ぎめはあらかじめ空中で行ってコンテナを垂直に船内につるし入れ、船内にそのまま積重ねて荷役する方式、垂直荷役方式とも呼ばれ、セル構造のコンテナ船の荷役方式である。 |
りんぎ(輪木) | はい付けの際に、荷が直接床面に接しないように下に敷く角材をいう。 |
レッコ。デッコ | 荷を完全に下まで下げること、または単に荷を巻き下げること。 |
レーデーズ(停泊期間) | 傭船者が貨物の積卸しをするために許容される停泊期間のこと、レータイムともいう。その港湾の荷役能力を基準に決められる。レーデーズの期間を超過したときは傭船者から荷主に滞船料を、逆に停泊期間が節約されたときは船主に申出し料を支払うことになるので、停泊期間の算定は船主、傭船者の重大関心ごとである。 |
ロアテン | 下の中甲板 |
ロット | 同じ種類、同じマークの一群(一荷口)の貨物を指し、その一群ごとに「ワンロット」「ツーロット」と数える海運の慣用語 |
ロール・オン・ロール。オフ | トラック、トレーラーまたはフォークリフトで直接船内に乗り入れ、荷役する方式を指す慣用語。陸上からランプ(または可動橋)という架橋を渡して、船側又は船首尾に設けた開閉可能な開口から自動車やフォークリフトが荷を積んだまま乗り入れ、自らに焼くを行うこと。カーフェリーの荷役方式はこれにあたる。 |
仲仕慣用語 わ
ワッチマン | 停泊中の船舶で盗難防止、事故防止のために警備をする者 |
ワンデー | 1日、日勤 |